メタルフリー(ノンメタル)治療の重要性
名取歯科医院では、原則として歯科治療に金属を使いません。
よく「銀歯」と呼ばれる保険治療で使う合金は虫歯になりやすい傾向があります。これは歯科鋳造用金銀パラジウム合金と呼ばれる素材です。一般的に「銀歯」では精密に歯と金属の隙間をうめることができないことから、隙間から虫歯の菌が入り込み、金属の被せ物や詰め物の下で知らない間に隠れむし歯が進行している方が多いのも問題になっています。
そして問題はそれだけではありません。通常お口の中は中性(pH7)ですが食事をすると酸性に傾きます。同様に酸性食品を口にすることで酸性化することになります。口腔内の酸化は「銀歯」の材料から金属イオンの流出を促すことで歯ぐきの黒ずみ(メタルタトゥー)や金属アレルギーの要因となることが指摘されており、口腔内だけでなく全身に影響がでることもあるのです。
保険診療で歯科の金属利用は多岐に渡ります。この写真は他院での歯科治療で金属を使った歯の再治療した例です。白い矢印は同じ歯を示しています。被せ物はセラミックですが金属の土台(メタルコア)を使用していました。
神経の治療を再度行うため被せ物を外し、金属の土台(メタルコア)を外してから治療に入ります。このように土台に金属を使っている場合、金属が「杭」のような働きをしてしまい、物を噛んだり噛みしめたりするたびに負荷がかかり治療した歯そのものにヒビが入り割れてしまうことがあります。
さらにこのように金属の土台(メタルコア)を外せれば良いのですが、金属の土台(メタルコア)が固着してしまってを外す歳に歯が割れてしまうこともあり、そうなるとこの歯は抜歯となり、ご自分の歯(天然歯)を失ってしまうのです。
このように廉価な歯科用の金属は健康なからだに対しても、また1本の歯そのものに対しても大きなリスク要因となるため、名取歯科医院では原則として金属を使わないメタルフリー治療を行っております。
*患者さんのご予算に沿って、メタルベース(メタルボンド)のセラミッククラウンもご用意はございます。