新型コロナウイルス感染症対策
想定外を想定した安全な歯科治療の提供
名取歯科医院の院長 名取健寿です。新型コロナウィルス感染症は5類相当となりましたが、再拡大や新たな感染症リスクは無くなることはありません。今回のコロナ禍を経て私たち医療機関は認識を改める時期に来ていると考えています。
感染症を怖れるあまり安易に歯科治療を中断することで、口腔内環境の悪化を招き全身の免疫力低下に繋がることを知って頂きたいと思います。そのため、信頼できるかかりつけ医で計画的に歯科治療を続けることは大切です。
感染症リスクを
「万が一から、一が一。」
名取歯科医院はそう考えます。
歯科治療において想定外をつくらず、最大限リスクをコントロールして患者さんをお迎えします。これまで以上の感染症対策で「1のリスクを小数点以下」にする努力を惜しまず安全な治療環境を約束します。
名取歯科医院では、2017年から患者さんのご予約を「1日最大6名の診療」に限定しています。完全個室で他の患者さんとすれ違うことのない貸切診療を提供することで、治療後の清掃や消毒に充分な時間を確保してご予約の患者さんを安心してお迎えすることができます。また、全館24時間常時換気システム(一般にロスナイ換気とよばれるもの)が稼働しており、ウイルスや菌に強い歯科医院を設計から実現しています。
名取歯科医院は感染症を不必要に恐れることはしません。また根拠のないうわさ話や差別には医療人として断固として反対します。それは「万が一から、一が一。」の変化であり「他人ごとではなく、自分ごと」だと考えてるからです。不安に飲み込まれず科学的根拠に基づいた治療を医療人として提供します。
歯とお口、そして顎関節症にお悩みをお持ちの方は、どこにお住まいであっても遠慮なくカウンセリングでご相談ください。私たち名取歯科医院は科学的根拠のない噂や報道に惑わされず、これまで以上の安全管理の下で安心の歯科治療を提供することをお約束します。
名取歯科医院の治療環境・感染症対策
名取歯科医院は大正3年 (1914年)の開業から100年を超え数多くの知見を得ながら診療を続けてきました。現在はすべての歯科治療を完全自由診療・完全予約制・完全個室で行っています。患者さんは予約時間内において、原則として他の患者さんに接触しない診療を提供しています。
これは「歯科医療における感染管理のためのガイドライン」に則った標準的感染予防策の実践で、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が提唱する歯科治療のための標準的感染予防策に準じています。加えて強化している新型コロナウイルス感染症対策では、患者さんにご不便やご協力を頂くこともありますが、安全な歯科治療の提供に不可欠な取り組みのため何卒ご了承ください。
空気と水の安全管理
患者さんの希望で自由に設定する貸切診療
(接触低減とリスク管理の徹底)
院内2つの完全個室に対して1名最低限1時間の診療時間としています。診療室をローテーションで使うことで、室内消毒と空気の循環を行うためです。そのため現在のページは1日午前3名、午後3名の1日最大6名の患者さんに限定(メンテナンスを除く)にてご予約をお受します。そのうえで患者さんのご希望によっては、3時間の集中治療(1院を半日お1人で貸切)など、自由診療を活かした患者さん中心の治療とホスピタリティを提供します。
患者さんが院内ですれ違うことを予約段階で防ぎ、治療後の診療室内の消毒・清拭に充分な時間をかけるためにご予約人数を限定しております。ご希望のお日にちをお待ち頂く場合もあるかも知れませんがご理解の程、お願い致します。
24時間稼働で院内の空気を入れ替える吸排気システム
(全熱交換器ユニットによる全館24時間吸排気)
名取歯科医院では2017年の現クリニックのリニューアルオープン時に、全熱交換器ユニットによる全館24時間吸排気(一般的にロスナイ換気と呼ばれるもの)システムを導入し、ウイルスや細菌を院内に滞留させない感染症対策を設計段階からおこなっています。
診療室・待合室をふくむ全館に設置された吸排気口によって24時間の連続換気で患者さんをお迎えします。診療中のウィルスやアレルギー物質を全館吸排気により空調管理し、患者さんに治療の安全をお約束します。
治療中の粉じん・飛沫の集塵装置の常用
(口腔外バキュームによる飛沫防御)
新型コロナウイルス感染症の拡大で知られるようになったエアロゾル対策も日常的に行っています。もともと歯科治療では歯を削ったり、クリーニングで歯垢や汚れを落とす際に粉じんや唾液の飛散が避けられないからです。この飛沫リスクを防御する口腔外バキューム全チェアに導入しています。有害な浮遊粉じんを口もとから直接捕集することで、院内感染リスクを大幅に低減します。
2021年夏季よりフロントと待合室においても、エアロゾルによる感染リスクの低減を図るため「Airdog X5s」を新たに導入しました。空気清浄機「Airdog X5s」はフィルタ3層構造を搭載し、TPAフィルターは、99.87%以上の効果で、ウイルス・菌・粉じんなど 0.0146マイクロメートルの浮遊物を捕集し安全に排気します。
従来の設備に加えて 2020年冬期から治療中の粉じん・飛沫の集塵装置「フリーアームアルテオ」を新たに2台導入しました。エアロゾルによるウイルス・菌・粉じんの飛散を防止しフィルターで浄化され安全に排気します。この東京技研の「フリーアーム・アルテオ Sタイプ」はフィルタ3層構造を搭載し、HEPAフィルターは99.97%以上の効果で 0.3μmサイズの浮遊物を捕集します。
*口腔外バキュームによるエアロゾル集じんの有無
24時間365日稼働の水消毒システムを採用
(細菌・バクテリア対策をした安全な水環境)
歯科治療では大量の水を使用します。虫歯や歯周病の原因菌は歯科医院内の給水システムにも長年の間に入り込み給水パイプにこびりついてしまいます。
そこで名取歯科医院では患者さんのお口に直接触れる水の安全管理として、Dr.Nano という歯科専用の除菌装置を全てのチェアに設置して清潔で安全な水の供給をお約束します。
スタッフの安全管理と院内感染防止
(個人防護具の運用教育の徹底)
院内感染防止の基本は医療従事者自身の感染防止です。医療従事者が個人防護具(PPE = Personal Protective Equipment)を適切に使用することが感染症防止の基本とされます。感染の有無に関わらず患者さんの血液・体液・分泌物などを感染源と定義して、患者さんと医療従事者との感染を徹底して防止することが PPE 使用の目的です。
- 医療用ゴーグルの着用
- 医療用マスクの常時着用(受付時・コンサルティング時を含む)
- メディカルキャップ(医療用手術帽)の着用
- 医療用グローブ(手袋)の着用
その他の感染症対策
- 院長を含む全スタッフへの出勤前検温の徹底。発熱時欠勤の実施
- 受付対応時や治療のご説明時を含む、全スタッフのマスク適宜着用
- 患者さんが触れる可能性のあるドアノブ・待合室椅子・化粧室など共用部分の消毒と管理
- 受付・待合室への手指消毒液の設置
- 個室診療の提供。個室診療による交差感染リスク低減
従来からのスタンダードプリコーションに則った衛生管理
米国CDCによる歯科医療における標準的感染予防策のガイドラインに則った感染症対策を徹底しています。これは新型コロナウイルス感染症予防においても基本となる衛生管理の基準です。
- ラバーダム防湿法の実施
- エプロン(使い捨て)の使用
- 紙コップ(使い捨て)の使用
- 口腔外バキューム使用
- 治療器具(ドリル等のハンドピースを含む)の使用ごと交換・消毒滅菌の徹底
- 診療台(患者さんの座られるチェア)の消毒液による清拭
- 感染防御のためのバリア(スリーブ)と患者さんごとの破棄、交換
- 各診療室・待合室にHEPAフィルター搭載の空気清浄機設置
患者さんへのお願い
名取歯科医院を受診される際にはマスク着用のほか、手洗いや咳エチケット (咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、 口や鼻をおさえるなど)の配慮をお願いします。また以下のいずれかに該当する方は、※にご相談をおねがいします。
- 風邪症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
- 強いだるさや息苦しさがある方
なお現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときは通常通り、かかりつけ医等に御相談ください。
※栃木県: 新型コロナウイルス感染症に関する情報
※厚生労働省 : 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A
新型コロナウイルス感染症の発生時における基本方針
名取歯科医院では可能な限りの院内感染防止対策を講じています。ただし感染症の再拡大期に伴う感染リスクをゼロにすることはできません。罹患ならびに罹患が疑われた場合の対応として下記を定め、滞りなく対処することを患者さんにお約束いたします。
- 医師・職員・患者さんの罹患が判明した場合
上記が判明した場合は直ちに次の対処を行います。
- 必要に応じた当該職員の自宅待機措置
- 該事象判明の3日以内にご来院の患者さんへ状況ご連絡
- 休診日以降のご予約の患者さんへ状況ご連絡
- ホームページ等による情報公開
名取歯科医院では新型コロナウイルス感染症に対して、どのような場合においても不当な差別や誹謗中傷を明確に否定します。同時に公衆衛生上の対策として、個人情報に係わる法令を遵守したうえで速やかな情報提供を行うことを医療機関の責任としてお約束致します。
新型コロナウイルス感染症に関する良くある質問と答え
新型コロナウイルス感染症対策についてよくある質問をまとめました。
Q. 歯科では院内感染の心配はないのでしょうか?
現在での新しい報告によりますと開業歯科医院のコロナウイルス発生頻度の確率は0.04%程度です。もちろん当院では院内感染を起こさないようにコロナ以前から使い捨てマスク、グローブの着用、口腔外バキューム、クラスBの滅菌器の使用など5衛生管理を徹底しております。
Q. 歯科治療はコロナウイルスの感染リスクが高いと報道で見たのですが、本当ですか?
この情報源は感染症に罹患するリスクは感染者との距離が大きな要因であるということ、仕事の特殊性(感染症と向き合う頻度)であるということからこのような事が言われています。
1.患者さんの人数制限
2.使い捨てマスクやグローブの徹底
3.口腔外・内バキュームの使用
4.徹底した滅菌管理
このような対策をおこなうことでリスクを低くすることができます。
Q. うがい薬は新型コロナウイルス感染予防に効果がありますか?
うがい薬の使用で新型コロナウイルスの感染を予防できるという科学的根拠はありません。うがい薬や製品の中には、口の中の唾液に含まれる特定の微生物を数分間除去できるものもあります。しかしこれは、COVID-19の感染予防になるということを意味するわけではありません。
Q. スタンダードプリコーションとは何ですか。
汗をのぞく、全ての体液、血液、分泌物、排泄物は感染の危険性があるものとして取り扱うこと、感染症を発症している利用者に限らず「全ての利用者」が対象になります。手洗い・手指衛生・使い捨ての手袋・マスク・エプロン等の個人用防護具の着用・感染制御の環境整備などの対策を取ることが求められています。
Q. 空気中に漂う「エアロゾル」による新型コロナウイルス感染が心配です。
エアロゾルによる感染のリスクはこれらの対策で軽減できます。
1.人数制限を行うことで接触の機会を減らす
2.治療前の洗口剤による患者さんのうがい
3.歯科医師と歯科衛生士のマスク着用徹底
4.広い空間が確保されている診療室(または個室)
5.確実な口腔内・外バキュームの徹底
6.院内の空気清浄・消毒の徹底
新型コロナウイルス感染症リンク集
新型コロナウイルス感染症対策について患者さんに知って頂きたいリンクをまとめました。
日本歯科医師会 新型コロナウイルス感染症について
日本医師会 新型コロナウイルス感染症