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インプラント治療をしても咬めないインプラント治療をしても咬めない

インプラント治療をしても咬めない

患者さんは、「インプラント治療をしても咬めない」と訴えて、名取歯科医院に来院されました。御年80才でらっしゃいましたが、大変お元気な患者さんで「美味しくお食事がしたいので、是非治療をして欲しい」とのことでした。お話を伺ったところ、当院で5件目だそうで、前の4件の歯科医院では「既にインプラントも入っているので咬めるはずだし、年齢も考慮すると治療は難しい」と門前払いで治療をしてもらえなかったそうです。

しかし、患者さんは実際には「咬めなかった」のです。

この写真は治療前と治療後のものです。

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ピンクの線は、咬む際に各歯の咬む面で構成される平面(咬合平面)を示しています。治療前の上の画像では一直線になっていません。それに比べ治療後は中心から左右に一直線に近づいていることが分かると思います。このように咬んだ平面が整ってないとストレス無く咬む事は出来ません。患者さんの「咬めない」という訴えは正しかったのです。

インプラントは咬むために必要な治療ですが、反対にインプラントが入っているから咬めるということではありません。インプラントを入れていようが入れていまいが、きちんと歯が配列していなければ咬めません。

本来の歯科治療は「咬む機能を回復する」ことが目的であると、名取歯科医院は考えています。いくらインプラントをいれても高価なジルコニアを入れても、正しく咬めなければ、その治療はただのモノにしか過ぎず、患者さんから見れば何も問題は解決しいないのですから、ストレスにしかなりません。

自由診療とはインプラントやジルコニアを入れる事ではありません。「咬めるように治療する」という事が目的で、治療の方法はそのための手段です。

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