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咬合論の発展咬合論の発展

咬合論の発展

残念ながら咬合学は歯科において、ほぼ進歩が見られない一つと言わざるをえないのが現状です。名取歯科医院で咬合治療に向き合っている立場から正直に申し上げると、噛み合わせに関する研究や理論の発展が十分に行われていないと感じます。

例えば何十年も前からインプラントやセラミッククラウンの治療において、赤や青のリボン紙を噛ませて「どこかが高いですか?違和感がありますか?」と尋ねるような手法が今でも主流であり、歯科の専門誌ですら何十年も前の話をしているような印象をうけます。1965年の論文が引用されている…、そのくらいの時間が止まったような感覚があります。
しかし2024年、刻は令和です。物事は試行錯誤しながらも進化していくものではないでしょうか。なにより歯科治療を受ける目的は何だろうか?と今一度考えることが大切だと思います。インプラント手術や精密な根管治療のためか?そうではありません…美味しく食事をし、健康的な生活を送るために受けるのが歯科治療ではないでしょうか。

名取歯科医院には、他院でのインプラントや根管治療が成功しなかった患者さんが多く診察に来られます。これらの治療は手段の一つに過ぎません。日本において咬合論は全く進展していないように感じます。何とか進歩してほしいものです。それにより、患者さんたちはより健康で満足のいく生活を送ることができるはずだと、名取歯科医院で信じて日々の診療を続けています。

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