インプラントのメーカーについて
日本の歯科業界はインプラントは欧米主義と言えるでしょう。その傾向は、今でも強いと思います。言葉を選ばずに言えば「欧米コンプレックス」が根底にあるかも知れません。
名取歯科医院も以前は欧米のメーカーによるインプラントが最良と考え、様々な種類の有名メーカーのインプラントを使ってきましたが、今は違います。
インプラントというのは、1950年代から研究が始まった欧米由来(特にヨーロッパ)の治療です。半世紀以上の歴史はありますが、あくまで体も骨も大きく丈夫な欧米人の臨床実績です。
日本インプラント学会の専門医として20年以上インプラント治療に携わってきた中で、国内で流通しているインプラントメーカーの殆どを実際に治療として行ってきました。その経験から治療の良い結果、また悪い結果を総合して判断して、現在では、デンティウム社(韓国)* のインプラントを使用しています。日本人を含むアジア人の骨格や特性にマッチしたデンティウムインプラントは、名取歯科医院では導入以来、脱落や破損などのトラブルもゼロで推移し予後も安定しています。
*デンティウム社は、2000年6月の設立から、欧州CE認証・米国FDA認証など各国で医薬品製造品質基準(GMP)に準拠したインプラントを、世界70カ国に展開しているアジアのグローバル企業です。
デンティウム社は新世紀の新しいインプラントメーカーですから、フルデジタルによる CT やレントゲンでの分析・診断・治療計画策定(シミュレーション)や、より安全なインプラント治療に欠かすことのできないサージカルガイドシステム、補綴(被せ物)までが一体となったインプラントソリューションが提供されているところも利点であると、インプラント専門医として考えます。
患者さんご自身でいろいろとインプラントの事を調べ、歯科医院を探した中で名取歯科医院にご来院いただく方が増えています。
しかし一番大切な事は、インプラントメーカーの知名度や増して廉価な価格などではなく、どうしたら治療したインプラントと周囲の天然歯が長持ちするかという治療哲学であるということを忘れてはいけません。インプラント治療においても歯科治療における本質が何かという事を忘れずに、患者さんに寄り添った治療を続けることを名取歯科医院では大切に考えています。