歯科におけるSDGsとは?
皆さん最近、SDGsって言葉を聞くことが増えたとおもいます。ふと歯科の SDGs について「どうだろか?」と考えてました。治療した歯をまた治療するような無間地獄のような治療の話はよくありますね。それって「どうなの?」とおもうのです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、SDGs とは Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
例えば、私たち名取歯科医院の治療から考察しすると、20年前に治療したインプラント治療やセラミック治療が今でも問題なく壊れず機能しています。もちろん保険診療ではなく保険外診療です。これは持続可能性がとても高いと言えると思います。
それに対して歯科保険診療は長く保てても数年で壊れることが多いので、患者さん大切な歯をあたかも大量生産品の如くさばいていく。その結果、再治療が必要になり持続可能性は低くなり、患者さんも痛みや通院など嫌な思いをすることになります。患者さんのメリットと言ったら安価な医療費だけではないかと思いますが、最後に歯を失ってしまう治療だとしたら、その治療がリーズナブルとは私は思えません。また一人の患者さんに何回も治療する保険治療では、通院のための交通費や移動の時間というものも本来はコストですし、廃棄される修復物や資財を考えても環境負荷につながり良いとは言えません。
決して高い治療を受けろと言っているわけではありません。ただ腕の良い歯科医師にかかり、一回治療したら簡単にダメにならない治療を受けて頂きたいのです。何度も何度もやり返す保険診療は、SDGs を目指す 2020 年代のこの社会に、果たして相応しいのでしょうか?