患者さんは20代の女性で、右上4番の虫歯の治療でご来院されました。古いインレーを被せていた下で虫歯が神経の一部まで進行していましたが、処置の際はラバーダムを使用することで雑菌を極力排除した状態で歯の神経を保存しました。処置から3年経過した後も神経や歯に問題は出ていません。
治療ステップ
初診時
症状は無いものの、レントゲンを見ると*上*番の虫歯は神経のあたりまで到達しています。さらに虫歯が進行すると根管治療が必要となるリスクも高くなります。
残っている神経を少しでも生かすため、歯の周辺にラバーダムをかけて虫歯を除去します。名取歯科医院では歯の治療時には基本的にラバーダムを使用し、唾液などに含まれる細菌が歯に入らないようにして治療を進めます。
古いインレー・虫歯の除去
まずインレーを外し、虫歯を丁寧に除去していくと、神経が露出(露髄)してきました。歯の中を洗浄・止血を行った後はMTAセメント(歯を削った部分を密封し神経を保存する充填剤)を入れていきます。
生活反応の確認・レジン充填
虫歯の除去を行った一週間後、神経が正常に反応するか(生きているか)を機械を使って確認したのち、再びラバーダムをかけてレジンによる修復を行いました。
治療後
写真は処置から3年後のものです(右端の歯を治療)。レントゲンを見ても、神経は無事保存できており、ダイレクトレジンも問題ありません。
名取歯科医院では治療の際できるだけ歯の神経を残す事を大切にしており、その中で唾液の侵入を防止し雑菌が歯の中に入ることを防ぐラバーダムは非常に重要な役割を持っています。
治療の最中に患部を清潔に保つことで神経を良い状態で保存でき、歯も長持ちさせることが可能になるのです。
治療費
デンタルドック | ¥55,000 | 1 | ¥55,000 |
古いインレー除去 | ¥11,000 | 1 | ¥11,000 |
虫歯除去 | ¥11,000 | 1 | ¥11,000 |
MTA | ¥33,000 | 1 | ¥11,000 |
ダイレクトボンディング | ¥22,000 | 1 | ¥22,000 |
合計 | ¥132,000 |
紹介した治療内容
精密検査と無料カウンセリング
一般歯科治療
レジンによるダイレクトボンディング