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専門医を治療の時だけ依頼する歯科医院の是非専門医を治療の時だけ依頼する歯科医院の是非

専門医を治療の時だけ依頼する歯科医院の是非

他の歯科医院で根管治療(根の治療)の専門医に治療をしてもらったが腫れと痛みが治らないという患者さんが来院されました。
治療は保険外診療、いわゆる自由診療で数十万かかったが治らないとのことでした。

保険診療で治らない症状の治療を保険外診療で行う事自体は私は賛成です。しかし結果が伴わない、治す事が出来ない場合非常に患者さんに迷惑をかけることになります。

患者さんのお話によるとその歯科医院の院長は自分にはその治療が出来ないために、根管治療をする専門の歯科医師に依頼をしたとのことですが、治療後も腫れも治らず痛みも増すばかりでした。しかしそのことを院長に相談しても私が治療したわけではないからわからない旨を繰り返すばかりだったそうです。この場合もちろんその根管治療をした歯科医師に責任が生じるわけですが、その歯科医師に依頼をした院長先生にも責任があると私は考えます。

お口を拝見すると最終治療のクラウン(被せ物)まで入っており治療は完了した状態でした。
このような腫れや痛みがある場合、治療の前に原因をきちんと解明しなければなりません。それをせずにクラウンなどの最終治療までしても絶対に痛みが治る事はありません。



保険外診療で高額な治療費を払ったにもかかわらずこのような起こってしまったことについて、治療をした歯科医師は患者さんに対して非常に申し訳ない事だと考えなければないと私は思います。
現在の治療は嘘がつけません。なぜならレントゲンの他にCTもあります。特にこの患者さんのような腫れた状態はCTを撮影すればどのように治療したのか全てわかってしまうのです。他の歯科医師に見られても恥ずかしくない治療をするべきではないでしょうか。
根管治療を施すよりも痛みと腫れの原因を調べ、痛みを治すことを考えるべきではなかったのかと、名取歯科医院では考えます。

名取歯科医院の医院長である私自身はまだ根管治療専門医ではありません。しかし一度目の治療で患者さんの腫れと痛みを取り除くという最低限の目標はまず達成することができました。専門医だから、ではなくどのような治療を行えば患者さんの問題を解決し安心して頂けるかが大切だと名取歯科医院では考えています。

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