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噛み合わせも科学的根拠が大切です噛み合わせも科学的根拠が大切です

噛み合わせも科学的根拠が大切です

私自身も患者として何度も経験しましたが、皆さんも歯科治療で詰め物や被せ物をした後に、赤や青の色の付いた紙(咬合紙=こうごうし)を「カチカチ噛んでください」と言われたことがあると思います。これは、咬合紙を噛むことで歯の部分にインクが付き、そのインクの付き方できちんと噛み合わせがあっているかを調べているのです。

しかしこの確認方法には注意が必要です。

ベテランの歯科医師になればなるほど、つい患者さんに「ここで噛まなくてはダメですよ」と言うことがありますが、噛み合わせとは本来、特に力を入れるのではなく、無意識に、自然に嚙み合わせているものです。

また、患者さんも噛み合わせを調整する時に「ここが高いです」「違和感があります」と言うことがあるかと思います。そう言われれば歯科医師は削りますし、「これで大丈夫です」と言われれば調整を止めます。これは歯科医師の経験則と、患者さんの感覚という「極めて曖昧な部分」で調整を行っている事を意味します。

科学的なデータに基づかない治療です。つまり言葉は悪いですが、いい加減で曖昧な治療と言えます。ベテランの歯科医師だから噛み合わせを理解している思ったら大間違いです。

このように根拠も納得もできない治療がまかり通るこで、患者さんは「勝手に歯を削られた」と感じることになります。2000年代から歯科医学はすさまじいスピードで進歩しています。噛み合わせも同様に検査方法、治療法、考え方も日々変わっています。

名取歯科医院では、噛み合わせも科学的なデータに基づいた根拠のある治療を、患者さんに納得していただいた上で行うことを大切にしています。

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