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虫歯治療で虫歯になる矛盾虫歯治療で虫歯になる矛盾

虫歯治療で虫歯になる矛盾

殆どの患者さんは保険を使った歯科治療をした後、また虫歯が再発してしまった経験があるのではないでしょうか?そして歯医者に行くと歯ブラシをしっかりしていないから虫歯になってしまうとか、食生活が良くないから虫歯になってしまうとか言われませんでしたか?

もちろん理由の一つにあるかも知れませんが毎日きちんと歯ブラシをして、食生活もきちんとしているのに虫歯になってしまったらショックですね。名取歯科医院に初診で来られる患者さんの多くは、きちんとお口のケアもし食生活も問題のない方ばかりです…。それなのに虫歯が多くあるのはどういう事でしょう?

これは率直に言って歯医者の治療方法が悪いのが原因です。
何が良くないのでしょうか?

口の中には常に唾液があります。唾液の中には無数の細菌が存在していて、治療中に唾液が虫歯に侵された歯に付着すると再感染してしまいます。だからまた虫歯になってしまうのです。真面目に虫歯治療に通って歯ブラシや食生活指導を守る患者さんが虫歯を再発してしまう原因が歯医者にあるなんて、そんな馬鹿げたことがあって良いのでしょうか?

これは患者さんの問題ではなく歯科医師側の問題です。この画像のように歯だけを隔離して唾液が付かないようにすれば問題ありません。このラバーダムは新しいものではなく発明されたのは1864年と言われています。細菌の再感染を防御し、唾液を付着させないことでセメントの接着力を維持し、治療中の器具や切削物の誤飲を防ぐなど多くのメリットがあるのですが、使用している歯科医が少ないのが事実です。

ではラバーダムを利用する歯科医院が少ないのは何故でしょうか?2020年春に条件付で一部の歯が対象となったものの、虫歯を再発を防止して治療の安全性を高める「ラバーダムは保険適用外だから」です。つまり保険診療でラバーダム防湿法を提供するには歯科医院が利益を削って負担しなければ実現出来ません。保険診療と自由診療を同時に行うことは混交診療として禁止されているため患者さんが自己負担で望んだとしても難しいのです。

歯学部でも基本中の基本として学ぶラバーダム防湿法が、日本で浸透していない背景にはこうした理由があります。名取歯科医院は完全自由診療ですから根管治療はもちろん、ダイレクトボンディングやラミネートベニアの治療においても必要な場合はラバーダム防湿法を使用して患者さんのお口の安全を守っています。

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