専門医が教えるインプラントとブリッジの嘘専門医が教えるインプラントとブリッジの嘘

専門医が教えるインプラントとブリッジの嘘

よく歯科医が「ブリッジは左右の歯に良くないからインプラントの方がいいですよ」というカウンセリングで患者さんをインプラント治療に誘導することがあります。本当はどうでしょうか?

実はケースバイケースです。歯の神経の有無や、残っている歯がしっかりしているか、歯周病で歯ぐきが弱っていないか、顎関節の軟骨はどんな状態が。複合的な診査診断で治療方針は決められるべきです。
「歯が無いからインプラントが良い」とか「一般論でブリッジが悪い」という短絡的な理由で歯科医はインプラントを薦めるべきではありません。どういうことでしょうか? 少し分かりやすい様に具体的にお話ししたいと思います。

2008年に初めて来院された患者さんですが、レントゲンの通り保険によるブリッジ治療や金属の被せ物、自費によるゴールドの被せ物で治療され、また根っこ(残根)だけになってしまった歯も多くあります。初診時は68歳、他医院で抜歯して入れ歯を勧められたそうですがセカンドオピニオンを求めて来られました。

これからの20年をご家族をふくめてお話したうえで、名取歯科医院の方針は天然歯を最大限残すこと、その天然歯を守るためのインプラント治療でした。ご自分の天然歯にはクッションのように歯を守る歯根膜、そのまわりには温度や食感を感じる自由神経終末(ルフィニ神経終末)が備わっています。食事が美味しく楽しく感じられるのは天然歯のチカラです。インプラントにして噛めれば良いという訳ではなく、治療後に患者さんが豊かな生活を過ごせるための治療が大切です。

残せる歯に対しては丁寧に虫歯だけを取り除き、根の治療をして、歯周病治療もおこないました。上の顎にはインプラントを中心に、下の顎には天然歯を活かしたブリッジを中心に治療をおこないました。向かって左側、正面の下顎部分をブリッジ治療したことが解ると思います。

2020年現在で12年経過して患者さんは80歳となりましたが、お元気にお過ごしになり入れ歯とは無縁な生活を送っておられます。このようにインプラントが良い、ブリッジが悪いという話ではなく検査と診査診断をしっかりおこなえば、どんな治療も長持ちするのです。

コロナ禍になって特にテレビ広告やインターネット広告にも「安全」とか「安心」などと謳うインプラントが目立つようになってきました。私自身もインプラント専門医ですからインプラント治療の良さや素晴らしさは知っているつもりです。だからこそ安易なインプラント治療やメリットだけが踊るインプラントには、患者さんにも注意をして欲しいと思います。

口腔インプラント学会専門医の私でも、この患者さんのように天然歯を残したブリッジの治療を選択する場合も多いのです。インプラントかブリッジか悩んでおられる方は、1つのクリニックで決めるのではなく何人か歯科医の意見を聞いて治療後を考えることをおすすめします。

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