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症例紹介症例紹介

上顎を美しい違和感の少ない自由診療の入れ歯で機能回復

70代 / 女性 2024年9月24日 公開

治療前 治療前
治療前 治療後

治療内容

  • デンタルドック
  • 入れ歯 (上顎)

治療費用
¥604,000

費用明細はこちら

患者さんは70代の女性で、他医院にて保険による金属製の留め金を持つ入れ歯で治療されていました。保険の入れ歯は廉価ですが、一方で入れ歯がズレる、痛い、固いもの、柔らかいものが食べづらい、汚れや臭いが付きやすいといデメリットに悩む患者さんが多いのも事実です。名取歯科医院では入れ歯治療はおこなっていませんでしたが、患者さんの想いに寄り添う治療の実践として、デンタルドックでの噛み合わせの診査診断を経たうえで、予後の安定が担保できる場合に限り、入れ歯治療の提供を開始しました。

治療ステップ

step1

初診時

上顎下顎ともに保険による金属製の留め金で着脱する保険の入れ歯をご利用でした。下顎前歯部は補綴や加療も少なく生活歯として強度を保っていましたが、上顎は僅かに残った右前歯を連結で補強し入れ歯の土台としていたことから、おしゃべりやお食事の違和感、入れ歯がズレて痛いというお悩みをお持ちでした。 お口の状況から QOL の向上を第一に考え、上顎に残る不安定な歯を抜歯したうえで、自費の高品質な総入れ歯をご提案しました。

step2

現状と治療計画

欠損歯列を機能回復する自費治療としては、インプラント治療が広まっています。ただし全顎的に歯を失った場合は埋入本数と共に費用も高価となります。一方でインプラント数本を土台に入れ歯を固定する(オールオン4・インプラントオーバーデンチャー)方法もありますが、インプラント埋入のストレス(身体的な)は年齢とともに大きくなります。患者さんの年齢を鑑みて噛み合わせの診査診断を的確におこなうという前提で、今回は入れ歯の選択肢を排除せず、お口の状況から QOL の向上を第一に考え、上顎に残る不安定な歯を抜歯したうえで、自費の高品質な総入れ歯をご提案しました。

step3<

入れ歯の制作

今回は上顎に残っていた前歯と奥歯の数本を抜歯して、自費による高品質な総入れ歯を制作しました。自費による総入れ歯というと金属床を目にする事も多いと思いますが、顎堤の吸収ならびに歯槽弓の変化が大きくなく安定している場合は、このような自然なレジン床も有効な選択肢となります。基本に忠実に印象をおこない、顎位と咬合を再構築して設計した治療プランのもとで、歯科技工士が丁寧に手作りしたものです。入れ歯というとチープな印象を持つ方がおいでかも知れませんが、本来はインプラントやセラミッククラウンの治療以上に噛み合わせ、年齢にともなう筋や神経の変化、生活習慣への理解と配慮をもった治療計画が求められる高度な治療です。下顎はこれまで使用していた入れ歯を修復し調整しています。名取歯科医院では歯科医師の方針や理想論を押しつけるのでは無く、患者さんにとってどれだけ快適に発音、発語、咀嚼、嚥下というかたちで日常の生活が安定的に改善でかるのか、それを第一に考えています。

step4<

入れ歯治療の完了

いかがでしょうか? 良い状態を保って残っている下顎の前歯と比較しても、上顎の入れ歯の色や形が、自然な透明感とともに馴染んでいることがおわかり頂けると思います。また噛み合わせも理想的な形で機能修復することができました。

実際の治療とともに入れ歯の使い心地と感想とチェアサイドで伺いました。理想論だけでなく、また妥協でもなく、患者さんの人生を治療のまん中に捉え、その方らしい美しさと若々しい笑顔に自信を持ってお過ごし頂けるような歯科治療を、老若男女どなたにも提供して参ります。

治療費

症例治療費
デンタルドック費用 ¥54,000
入れ歯 (レジン床フルデンチャー) ¥550,000
合計 ¥604,000

症例紹介について

治療費について

すべての治療が保険外診療となります。価格と税率は治療当時のものとなります。治療前にデンタルドック(55,000円)が必要です。

治療リスクについて

治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがありますが、本歯に移行するまでに通常消失します。
※すべて症例による違いや個人差があります。

掲載写真について

すべて名取歯科医院での臨床写真で、見た目を変える画像加工は行っておりません。またメーカーや学会誌からの転用はございません。掲載写真は実際に治療を行った患者さんの同意を得て、治療を検討する方への情報提供と啓発を目的として公開しています。

噛み合わせと定期検診について

審美治療の終了後は、必ず定期検診をお受け頂きます。これは顎関節を含む噛み合わせの安定を出来るだけ長期にわたって維持して頂くためです。噛み合わせの安定は治療箇所の長期予後(長持ちする治療)におして不可欠です。

メタルフリーとマイクロスコープについて

金属を使用しないセラミックス、ファイバー、レジンによるメタルフリーの審美修復治療です。マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使った拡大視野による治療により修復物の適合性を高めることは虫歯や歯周病の再発抑止に有効です。

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