デジタルの咬合治療に特化した
DTR によるセミナー2024
名取健寿がモデレーターとなり、アメリカ・ボストンにおいて、40年間の補綴歯科臨床を実践した ロバート・カーステイン先生をお招きして、1Dayセミナーを開催しました。日本国内では接する機会の少ない T-Scan Novus によるデジタル咬合解析と実践的な顎関節治療について学ぶ機会を設けることができました。
ロバート・B・カーステイン 先生
ハンズオン セミナー
2024年12月1日(日) 10:00〜16:00/医療法人 健明会 名取歯科医院
講義内容:
T-Scan 10は、歯科患者が呈する咬合力とタイミングの診断と治療に使用される洗練された咬合エンジニアリング ツールです。 臨床医がT-Scan10を日常の臨床診療に効果的に導入するために、理解し適切に使用しなければならない 多くの機能とツールがあります。 しかしそこには、歯科医が学ばなければならない重要な臨床スキルがいくつか必要です。 それは、患者からの高品質のデータを記録する方法の学習から、記録されたデータが患者の咬合について 何を説明しているかを理解すること、そして記録されたT-Scanデータからの情報でターゲットを絞った咬合調整を行 うことまで多岐にわたります。
ハンズオンセミナーの内容は、
・カーステイン先生が直接正しいT-Scan記録技術について説明。
・すべての参加者が T-Scan 10 Novus システムを自分で操作し、互いを記録し、異なる記録を分析して接触力と時間の不均衡を確認。
・インプラント補綴、従来の補綴、天然歯咬合治療におけるT-Scanのさまざまな臨床応用について解説。
またT-Scanを使用した臨床能力は、3つの異なるレベルのT-Scanについての学習をすることで得ることができます。
レベル I –
分析に有効なT-Scanのデータを取得するための適切な記録スキルの習得。
レベルII –
ソフトウェア内で利用可能なすべての「力」およびタイミング計測ツールを理解することにより、記録されたデータ解析技能を習得する
レベルIII –
問題のある「力」とタイミングのデータを見つけ出す方法を習得し、正確で的を絞った補綴修復治療を行う 各学習レベルは次のレベルに移行するために必要で、それぞれを順序だてて学習することをお薦めしています。
講師:ロバート・B・カーステイン、DMD タフツ大学歯学部(Boston, U.S.A.) 元臨床教授
講師略歴:
1983年博士号取得
1985年タフツ大学歯学部 歯科補綴学の資格取得 1985~1998年タフツ大学 補綴学臨床教授
1984年から、40年以上に渡り「T-Scan」の開発と臨床使用に携わり、 現在はその普及に精力的に取り組んでいる。
研究成果は、Journal of Prosthetic Dentistry、Journal of Craniomandibular and Sleep Practice、Quintessence International 等に数多く発表。